ケネス・ブラナー監督で「ジャック・ライアン」シリーズが蘇る!
[作品情報]
タイトル:エージェント・ライアン (原題:Jack Ryan: Shadow Recruit)
監督:ケネス・ブラナー
脚本:アダム・コーザット、デヴィッド・コープ
原作:トム・クランシー
日本語字幕監修:池上彰
出演:クリス・パイン、ケネス・ブラナー、ケビン・コスナー、キーラ・ナイトレイ、コルム・フィオール、デヴィッド・ペイマー
公開:2014/02/15
ストーリー
任務中の怪我により米軍を除隊したジャック・ライアン(クリス・パイン)は、CIAに勤めるトーマス・ハーパー(ケビン・コスナー)からスカウトされ、ウォール街の投資銀行で経済アナリストとして働きながらCIAの分析官としてデータを収集し、テロを未然に防ぐ任務についていた。そんな中、ライアンはロシアのチェレビングループという大企業が持つ巨大な外賃口座にアクセスできないことに気が付く。CIAの分析官としてこのことを仲間に報告すると、ライアンはハーパーからロシアに行きチェレビングループを監査してしてくるよう命じられる。この事件の背後にはヴィクトル・チェレビン(ケネス・ブラナー)の「アメリカへの復讐」という壮大な計画が隠されていた。
[予告編]
「なんか物足りない!」そんな作品
トム・クランシーのスパイ小説を映画化したジャック・ライアンシリーズの5作目です。
今作から設定はリブートされており、CIAのスパイジャックライアンが一人前スパイになるまでを描く、007シリーズでいえば『カジノ・ロワイヤル』のような位置の作品が『エージェント・ライアン』です。
僕はスパイものが好きで、またクリス・パインも大好きなので、結構期待して観に行ったのですが、正直な感想は「うーん…」といった感じです。
面白くないわけではないのですが、なんだか物足りないような……。
何が良くなかったのかというとアクションシーンです。
スピード感満載の迫力のあるシーンばかりだったのですが、あまりにも寄の映像で撮っていたため、何をやっているのか分かりにくいんです。
アップですごいスピードのアクションをやるもんですから人があっちこっちにガンガン揺れて……。
結果誰がどういう動作をしているのか分からなくなり、観ていてちょっとばかし疲れる映像になってました。
同じスパイアクションの『カジノ・ロワイヤル』や『スカイフォール』などは非常に安定したアクションシーンを見せてくれたので、そういった点で少し残念だったかなというのが正直な感想です。
それから劇中でライアンの妻を演じたキーラ・ナイトレイ。
なんだか演技が下手になったような気がします笑
なんでなのかは分からなかったんですが(笑)彼女の出てくるシーンがちょっと不快に感じてしまって……。
もう少し上手く演じてほしかったなーなんてアバウトな感想も抱いてしまいました。
ああ、悪でいることは素晴らしい。
もちろん悪い点ばかりではありませんでした。
前回の記事で書いたジャガーのCMのサー・ベン・キングズレーのセリフを使ってみましたがw、今回の悪役であるケネス・ブラナーの演技が本当に素晴らしい!!
今回ケネスは監督も務めていますので、自分のやりたい悪役を演じられたぜ!って感じでした笑
彼の喋るロシア語訛りの英語がとてもセクシーだったし、コートにサングラスを身に着けてロシアを歩く姿や、森の中でロシアの経済大臣と会う時のスーツ姿……。
彼の一つ一つの動作、振る舞い……。
どれをとっても非常にかっこいい悪役でした。
車の中でライアンの妻に拷問しようとするその狂気の姿さえも美しかった。
最後には計画に失敗しロシアによって殺されてしまう、破滅へ進む悪を、素晴らしい魅力とともにケネス・ブラナー、あっぱれです。
それと対照的に、アメリカを守り、部下のライアンをサポートするケビン・コスナーも『マン・オブ・スティール』で見せた父親と同じような偉大さを感じさせ、駆け出しスパイの上司として存在感を発揮してました。
主人公演じるクリス・パインも『スター・トレック』で見せた若きカーク船長とは打って変わった落ち着きのある新米スパイを好演していましいた。
しかし如何せんケネス・ブラナーの演技に食われてしまっていた感が半端でなく、もう少し存在感を発揮して欲しかったなーというところ。
クリス・パインは自由奔放なカークよりも落ち着いたライアン役のほうがハマっているという声も多いんですが、僕は自由気ままなカーク役のクリス・パインのほうが好きですね。
カーク役のほうがセクシーですから。
クリス・パインはセクシーな役のほうが上手いと思います。
いくつか物足りない点もありましたが、次回作に期待な1作でもあったと思います。
今回ケネス・ブラナーの監督として新たな側面をみることができましたし、よりグレードアップしたジャック・ライアンを観たいので、次回作をケネス・ブラナーに期待というところですね!
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